新人が刑事研修に来たら役に立たない理由

私の個人的な教育への思いを少し今日は書いてみようと思います。

子供も大人も共通する教育への思いです。

まず、大切にしたいことは、

「自分で考える力を養うこと」

です。

私のことを知っている方はご存知だと思いますが、私は警察官、特に刑事警察で勤務することが多く、若手警察官、若手刑事の育成にも関わっていきました。


(こんな場所でした)

※画像はネットからお借りしましたm(_ _)m

ちなみに本当にこんな感じで、毎日厳しい顔と目で仕事をしていたと思います。


(今はこんな感じ)

2016年12月の私です(笑)

話は逸れましたが、「教育」については、警察官だろうが、一般的な社会人だろうが同じだと思います。

今は、本当に「自分で考えて仕事を生み出す」とか、「自分で考えて仕事をしていく」とかの力が欠けている、というか正しくは、

「自分で考えることをやめてしまっている」

という大人が多いのです。

与えられたことをこなしていけば、きっと今の学校生活や授業、成績は困ることはないと思います。

学校や塾で教えられることって、受験校なら尚更ですが、机上で点数をとる方法なんですよね。

でも、私が見てきた若手警察官で、いい大学から「公務員」ということで入ってきた警察官の多くは自分で仕事を探せないんです。

新人の警察官の仕事って、ある程度はきまったもの、例えば交番なら上司のお茶を入れて、掃除をして、機材の点検をして、来訪者から要件を聞いて上司に報告したり、道案内をしたり、事件事故のときは常に上司に指示を仰ぎ、その通りにする。

でも、そんな交番で勤務したあと、刑事研修とかに来ると状況は一変するんです。

新任者への刑事研修では現役刑事の人は、みんなこんな顔だから、新人の人に構っている余裕はないんです。

(こんな顔ね)

だから、研修生とかが上司に「何をしたらいいですか?」と聞く子が多いんですが、基本上司は、

「ない」

と言います。

そう、刑事をやっている人ってみんな独立していて、実力もあるし、経験もある人たちだから、いちいち上司が指示しないと動けないような人はなっていないんですよね。

特に、自分で「刑事になりたい!」と志願して、厳しい試験や実習、専門的な研修に耐えた人で、さらに現役の刑事さんたちから推薦、正しくは「ご指名」ですが、つまりは名前を売っていないといくら研修をしても声をかけてもらえないんです。

そんな中に新人研修生が交番からいきなり行ったら、本当に何もできずに研修期間が終了するんです。

そんな若手社員、みなさんの周りにはいませんか?

言われたことだけはできるけど、自分で考えて行動しないといけないような立場になった途端に動きが鈍ったり、何も役に立たなくなったとか。

私は、このような問題の根底には絶対に「教育」にあると思っています。

子供でも大人でも同じです。

学校でも成績だけ取れればなんとか卒業も進学もできる。

社会人でも基本的に上司の指示に従っておけばなんとかできる。

でも、これからの時代、いつ何がおきるのかわからないし、会社はもちろん、各部署だって、1年後、2年後は環境が一変して、まったく知らない企業の傘下に入って突然、振るいにかけられることだってあるかもしれません。

そんなとき、生き残れるのは自分自身で何かを生み出し、行動できる人財です。

つまり、自分が自分の経営者であると認識し、人生のマネジメントや周囲のマーケティングができる人なんです。

私は「おもろい大人の背中をもつ」条件として、「自分」という存在をマネジメントし、自分の周囲の環境を適切に見極めるマーケティング力があることだと思っています。

果たしてみなさんは如何ですか?

また、みなさんの周りの人たちは如何ですか??

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